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2018年相続税路線価発表で3年連続上昇!

2018年07月05日更新

国税局が発表する平成30年1月1日時点の相続税路線価が発表されました。
すべての道路に相続税評価及び贈与税評価の元となる価格が付けられており、おおむね地価公示価格の80%の水準で1㎡あたりの単価が発表され、国税庁のホームページで誰でも閲覧することができます。これも不動産鑑定士が鑑定評価して毎年価格査定しております。そのほか、公的価格としては、地価公示(国土交通省)、地価調査(都道府県)、固定資産評価額(地方自治体税務署)があり、相続税路線価を含めて、合計4種類があります。

当然のことながら、相続税路線価が上昇すると、相続税や贈与税も上昇します。
今回は、全国平均で3年連続上昇し、特に、上昇率の全国一番はニセコ、2番は祇園でした。外国人観光客の影響と言えそうです。

最も高い路線価は、33年連続日本一である東京都中央区銀座5の「鳩居堂」前で、1㎡あたりの価格4,432万円で、坪当たりに換算する1億4,651万円となります。畳約2畳でこの金額です。信じられません。前年比9.9%の上昇幅となり、バブル期を超えた前年に続き、過去最高を更新しております。
銀座の地主様も固定資産税都市計画税が高くなり大変です。その地上に建っている建物を賃貸している賃料はそのような上昇幅で上昇していないのが実状です。

また、全国で上昇率1番は、北海道ニセコ地区の「道道ニセコ高原比羅夫線通り」で88%の上昇幅です。以前は、ニセコのリゾートマンションが全く売れない時期を思い出すと、このような時代が来るとはだれも予想していなかったと思います。

全国2番の上昇率は、京都市東山区の祇園四条駅周辺で25.9%の上昇幅です。京都はちょっと上がりすぎた感があります。飲食店の定食価格や夜の飲食代が上昇しており、地元民がその周辺へわざわざ食べに行くことも日常になっているそうです。お店を経営されている人は売上高が上がりハッピーですが、地元住民はゴミの問題や観光客のマナー違反など、さまざまな悩みが増えているそうで、いずれも一長一短があります。
結果的に、地価が上昇するのは、あまり歓迎できるものではないように思えます。
総括的に日本経済が良くなり、平和であるのが一番ですね。

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