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国税庁は3日、相続税や贈与税の算定基準となる2023年分(1月1日時点)の路線価を発表した。全国の平均変動率は前年比プラス1・5%と2年連続で上昇し、コロナ禍からの回復傾向が一段と顕著となった。

2023年07月03日更新

都道府県別では、前年より5自治体多い25都道府県で上昇した。再開発が進み、宅地やオフィス需要も旺盛な北海道がプラス6・8%と前年に続いて最も高かった。プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新本拠地球場「エスコンフィールド北海道」を中核とする複合施設の開業も影響した。東京や愛知、福岡など都市部の多くでも回復傾向が続き、前年はマイナスだった茨城や兵庫など5県も上昇に転じた。
下落は昨年より7県少ない20県だった。福井以外は、いずれも下落幅が縮小した。四国は前年に続き全4県でマイナスだった。

 都道府県庁のある47都市の「最高路線価」は、前年より14か所多い29都市で上昇した。訪日外国人客が減った影響で前年は下落が顕著だった神戸市と大阪市は、それぞれプラス2・0%、同1・3%と上昇に転じた。

 路線価トップは、38年連続で東京都中央区銀座5の銀座中央通り。前年より48万円高い1平方メートルあたり4272万円で、3年ぶりに上昇した。

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